[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が発表した9月の輸出受注は、ハイテク製品への強い需要を背景に7カ月連続の増加となった。
9月の輸出受注は、前年比9.9%増の500億ドル。ロイターがまとめた予想(9%増)を上回る伸びとなったが、8月(13.6%増)からは減速した。
経済部によると、ラップトップPCやタブレット端末などの需要が引き続き旺盛だった。
エレクトロニクス製品の受注は前年比29.7%増加。新型スマートフォン(スマホ)向けの在庫積み増しや在宅勤務関連製品の需要が寄与した。
台湾のエレクトロニクス製品関連の受注は例年、年末のホリデーシーズンを控え第3・四半期と第4・四半期に増加する。
アップル (O:AAPL)は先週、5G対応のiPhone12を発表。鴻海(ホンハイ)精密工業 (TW:2354)や台湾積体電路製造(TSMC) (TW:2330) (N:TSM)はアップルの主要サプライヤーだ。
経済部は10月の輸出受注を前年比8.9─12.1%増と予想した。主要ハイテクメーカーの新製品発売が受注を押し上げるとみている。ただし冬を迎え新型コロナウイルスのパンデミックが不透明要因だと指摘した。
国・地域別では、米国からの受注が前年比11.1%増加(8月は19.5%増加)、中国が同31%増加(8月は21%増加)、欧州が同12.2%減少、日本は同10.1%増加した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201020T094615+0000