💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

マレーシア首相に辞任圧力、国王から非常事態宣言の承認得られず

発行済 2020-10-26 14:25
更新済 2020-10-26 16:36
© Reuters. マレーシア首相に辞任圧力、国王から非常事態宣言の承認得られず

[クアラルンプール 26日 ロイター] - マレーシアのムヒディン首相に対し、辞任を求める圧力が強まっている。同氏が要請した新型コロナウイルス危機に対する非常事態宣言の承認をアブドラ国王が拒否したことを受け、首相としての指導力を疑問視する声が広がっている。

ムヒディン首相は、国内で新型コロナ感染が再び拡大し、パンデミック(世界的大流行)により経済が打撃を受ける中、非常事態宣言の承認を国王に要請。首相に批判的な向きの間では、議会を一時閉鎖するための口実作りだと非難の声が上がった。

アブドラ国王は25日、ムヒディン首相の要請を拒否。野党を率いるアンワル元副首相に政権交代を迫られている同首相にとって、大きな痛手となった。国王は同時に、パンデミックにうまく対応してきた政権の不安定化につながるような政争をやめるよう戒めた。[nL4N2HG0T3]

こうした中、ムヒディン首相に対して与野党双方から辞任を求める声が強まっている。

与党連合の中で最大の政党、統一マレー国民組織(UMNO)の幹部アハマド・プアド・ザルカシ氏はフェイスブックへの投稿で「幸いにも国王は、国をより危険な領域に陥れかねない政治的駆け引きに影響されなかった」として首相の行為を批判。「当然、ムヒディン氏は辞任すべきだ」と訴えた。

野党のウォン・チェン議員も、ムヒディン氏の「悪意ある」提案が国王に拒否されたのは当然だとし、首相は辞任するか、もしくは非常事態宣言を提案した閣僚を解任すべきだと述べた。

ムヒディン氏は25日に発表した声明で、26日の閣議で非常事態宣言の承認拒否について話し合うと明らかにしている。

© Reuters. マレーシア首相に辞任圧力、国王から非常事態宣言の承認得られず

マレーシアは、2月下旬にマハティール前首相の突然の辞任により政局混乱に陥っている。アナリストは、政争を避け、国民が必要としていることに応じること最優先にすべきという国王の呼び掛けが政治家に影響を与える可能性があるとみる。

Vriens & Partnersのシニアアソシエート、Shazwan Mustafa Kamal氏は「国王は、政府が継続し、予算は可決されるべきで、少なくとも今は政治的変化があってはならないというメッセージを送ったようだ」と述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます