[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は21日、英国との通商協議について「非常に深刻な相違」が残っているとし、EUの方針を放棄するより、来年1月に予想される交易面の混乱を受け入れると述べた。
バルニエ氏は「解決策を探るEUの努力にもかかわらず、非常に深刻な相違が公正な競争、ガバナンス、漁業の面で残っている」とツイッターに投稿。「EUはあらゆるシナリオに備えている」とした。
バルニエ氏は2週間にわたり、英側のフロスト首席交渉官と集中協議を重ねたが、重要な課題で打開策を見いだせなかった。
この日行われたEU加盟国の非公開ブリーフィングの参加者によると、バルニエ氏は今後のスケジュールだけでなく、11月中旬の期限までに双方が確実に合意できるという見方さえ示さなかったという。