[ウィーン 6日 ロイター] - オーストリア政府は6日、首都ウィーン中心部で2日に起きた銃撃事件を巡り、実行犯が出入りしていたモスクとイスラム協会を閉鎖したと発表した。実行犯の過激思想に影響を与えたと判断した。
事件直後に警察に射殺された実行犯は、オーストリアと北マケドニアの二重国籍を持つ20歳の男で、過激派組織「イスラム国」(IS)に参加するためにシリアへの渡航を試みたとして昨年4月に有罪判決を受けていた。
ドイツの警察当局は6日、実行犯とつながりがあるとみられる4人に関連した家宅などを捜索した。
ウィーン警察当局は、ドイツの諜報機関に監視されていたドイツ人が夏にウィーンで実行犯と密会していたと発表。実行犯がスロバキアで銃弾の購入を試みていたとの情報と総合して判断していれば「異なる結果」につながった可能性があるとした。
また、スイス当局は実行犯とつながりがあったとして2人の男を逮捕した。