[ワシントン 9日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は9日、欧州連合(EU)の米製品への関税発動に対して失望感を示した。ただ、対抗措置には言及しなかった。
EUは9日、米政府が航空機大手ボーイング (N:BA)に不当な補助金を与えているとして、10日から航空機や航空機部品を含む40億ドル相当の米製品に対して報復関税を課すと発表した。
ライトハイザー氏は先月、EUが報復関税を発動すれば、米国は対抗措置を余儀なくされると述べていた。ただ、この日USTRが発表した声明は対抗措置には言及しておらず、米国とEUはこの問題の解決に向け依然交渉中だと説明している。
同氏は声明で、EUの措置に失望しているとし、EUは世界貿易機関(WTO)の規定を順守するとこれまで表明していたが、そうするのは都合の良い時だけだということがきょうの発表で示されていると指摘した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201109T232706+0000