[ニューデリー 12日 ロイター] - インドのシタラマン財務相は12日の会見で、物品・サービス税(GST)の税収増加などのデータを挙げて、インド経済は力強い回復が根付きつつあると述べた。
同相は、回復をもたらしているのは、蓄積した需要だけでないとし、エネルギー消費の増加、購買担当者景気指数(PMI)の上昇、銀行貸し出しの回復、株価上昇などあらゆる要因が、これまで実施してきた景気支援措置の効果が表れ始めていることを示すと指摘した。
新型コロナウイルス流行を受けた厳格なロックダウン措置で第2・四半期は23.9%のマイナス成長を記録。今年度(2021年3月までの1年)は10%近いマイナス成長が見込まれている。シタラマン財務相は、中銀は今第3・四半期(20年10─12月)に成長回復が始まる可能性があると予想していると指摘した。
同相は、回復に弾みが付くよう、政府が雇用創出奨励措置を打ち出すと述べた。