[北京 13日 ロイター] - 中国の楼継偉・元財政相は13日、米民主党のバイデン前副大統領が同国の大統領に就任しても米中貿易摩擦は短期的には緩和されない可能性があるとの見解を示した。北京での財新のイベントで述べた。
楼氏は米中貿易関係の実利主義を訴え、基軸通貨としてのドルの地位を考えるとアメリカの貿易赤字削減は難しいと指摘。「4年経っても、米の対中貿易赤字は拡大し続けている。皆が常識に立ち返り、合理的になる必要がある」と述べた。
中国は緩和的金融政策の出口を模索し始める時期だが、財政刺激策は続けるべきだとした。
また、金融機関は秩序立った方法で債務水準の圧縮に努め、景気回復が債務に基づくものにならないようにすべきだとした。