[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は17日、ベンチマークとしてのキャッシュレートの強固さを強調し、市場に安心感を与えようとした。市場取引が一定期間に減少し、レートの算出が難しくなっていた。
RBAはキャッシュレートを管理しており、今月の理事会で誘導目標を0.1%に引き下げた。
同中銀のケント総裁補は17日の講演で、RBAは市場の取引が十分ではない場合でも、キャッシュレートの公表を続けると表明。多くの場合、キャッシュレートは十分な取引量に基づいて公表された直近のレートとして決定されるとした。
また、RBAが導入している手続きにより、中銀が専門的な判断を用いて市場の状況に基づき決定することも可能だとした。
ケント総裁補は「これにより、キャッシュレートは引き続き、無担保翌日物資金の金利を反映したものとなっている」と説明した。
アナリストによると、前週のキャッシュレートは取引量が増える中、全ての日の取引に基づき算出された。中銀が0.1%への利下げを実施した当初は銀行間取引市場のボラティリティーが高まったものの、前週は取引が増え、落ち着きを取り戻した可能性が示唆されたという。