[ワシントン 18日 ロイター] - 安全保障上の機密情報を共有する5カ国「ファイブアイズ」の外相は18日、香港立法会(議会)議員の資格剥奪を可能にする中国の新たなルールについて、批判的な意見を抑え込む組織的な活動の一環のようだと指摘し、「深刻な懸念」を表明した。
米英、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国は共同声明で「選挙で選ばれた香港議会に対する措置を見直し、立法会議員の資格を直ちに回復するよう中国当局に求める」とした。
中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、訴訟を経ずに立法会議員の資格剥奪を可能にする決議を採択。これを受け、香港政府は先週、野党議員4人の資格を剥奪した。
5カ国は「中国の行動は、国連にも登録されている中英共同宣言に基づき果たすべき国際的義務の明らかな違反である」と指摘した。
英国は、香港国家安全維持法の制定を含め、中国が、香港に高度の自治などを認めた中英共同宣言に3回違反したと見なしている。
米国は、中国による香港への圧力を巡り林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官や中国当局者に制裁を科した。
香港警察は18日、5月と6月に立法会の議場で異臭を放つ液体がまかれた件で元議員3人を逮捕したと発表した。
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