[ヨハネスブルク 19日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(中央銀行)は19日の政策決定会合で、主要政策金利であるレポレートを3.50%に据え置いた。ハニャホ総裁は、物価上昇が引き続き緩やかで、新型コロナウイルス禍の先行きは不透明だという見解を示した。
南ア中銀は新型コロナ流行を受けた景気後退(リセッション)に対応するため、今年これまでに300ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したが、据え置きは2会合連続となった。
5人の政策委員のうち3人が金利据え置きを支持、2人が25bpの利下げを主張した。
ロイターによる調査では、22人のエコノミストのうち17人が据え置きを予想していた。
通貨ランド
ムボウェニ財務相は先月の予算演説で、財政赤字と債務総額がさらに拡大すると表明。経済成長は弱さが続くとの見通しを示した。
保守的な姿勢を取る南ア中銀は、さらなる金利引き下げや赤字を埋めるための通貨発行の要求に抵抗。この日は、金利決定は経済指標に依存し、「見通しに対するリスクバランスに注視する」と繰り返し主張した。
ハニャホ総裁は「経済・金融情勢は当面不安定な状態が続くと予想される」とし、新型コロナ感染は波があると予想。経済がいつ成長に戻るかを判断するのは難しいと述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201119T153844+0000