[19日 ロイター] - 米共和党のアリゾナ州支部が大統領選を巡り民主党バイデン氏の同州での勝利認定を差し止めるよう求めた訴訟で、州裁判所は19日、請求を棄却した。複数の州で選挙結果に異議を唱えているトランプ大統領への逆風がさらに強まった。
共和党支部は州都フェニックスを擁し州人口の半分以上を抱えるマリコパ郡の監督委員会による選挙結果の認定は州法に違反する形で行われたと主張し、裁判所に差し止めと開票結果の再検証を命じるよう求めていた。
エジソン・リサーチによると、アリゾナでバイデン氏はトランプ氏に得票数で1万票以上の差をつけて勝利した。バイデン氏は全米で選挙人306人を獲得、トランプ氏は232人にとどまった。
州裁判所は請求を棄却する理由はまだ明らかにしていない。近く詳細な判決が出るとした。
これとは別に、ペンシルベニア州の裁判所も同日、同州バックス郡の約2200票を無効とするよう求めたトランプ陣営の訴えを却下した。判決は「異議が申し立てられた票について不正や不適切な行為があったという証拠はない」とし、トランプ陣営もこの判断に同意したとしている。