[ブリュッセル/ダブリン 23日 ロイター] - 欧州連合(EU)で英国との交渉を担当するバルニエ首席交渉官は23日、通商協議では大きな相違が続いているが、双方が合意に向け努力を続けていると述べた。
「時間は短い。根本的な相違はまだあるが、われわれは合意を得ようと懸命に取り組んでいる」と述べた。
年末に終了する移行期間後の関係を定める協議は再開されたが、漁業権のほか、企業支援を巡る公正な競争の確保が依然として焦点になっている。
EU側の交渉メンバーに新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことを受け直接協議が19日に中断されたが、関係者によると、問題がなくなればロンドンで直接協議を行うという。
英紙サンは週末、漁業協定について数年後に改めて見直す条項を検討していると伝えた。
EU側の匿名の外交官は、そうした案が協議されていることを認めたが、EUは漁業権とその他の貿易ルールを合わせて再交渉することを主張していると述べた。
アイルランドのマーティン首相は「今週末までには合意の概要がみえてくることを期待している。ただ、まだわからない」と述べ「政治的意思の問題だ。英国と、そして明らかにEU側にも政治的な意思がある」とコメントした。
ただ、移行期間後の経済的な現実のために中小企業は準備をさらに進めるべきだとの考えを示した。
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