[文昌市(中国) 24日 ロイター] - 中国は、月の土壌を地球に持ち帰ることを目指す月面無人探査機「嫦娥5号」の打ち上げに成功した。
中国南部の海南省にある文昌発射場から現地時間24日午前4時30分(日本時間午前5時30分)に大型ロケット「長征5号」に搭載されて打ち上げられた。
中国で宇宙開発を担当する国家航天局によると、打ち上げは成功し、ロケットは約37分飛行し、その後探査機は予定の軌道に入ったという。
探査機は月の周りの軌道に入ってから2つに分離し、片方が着陸して土壌を採取し、もう一方がこれを受け取り、軌道上のモジュールと結合する。その後土壌サンプルはカプセルに移され、地球に戻る予定。
成功すれば中国は、米国とソ連に続き月からサンプルを採取した3番目の国となる。
月面への着陸は約8日後となり、月面滞在は約2日間。約23日で全てのミッションを終える予定という。
中国は昨年、月の裏側への軟着陸を世界で初めて成功させた。今年7月には火星探査機の打ち上げにも成功しており、2022年をめどに宇宙ステーションを完成させて、宇宙での長期滞在を可能にすることを目指す。