[24日 ロイター] - 米商品先物取引委員会(CFTC)のダン・バーコビッツ委員(民主党)は24日、原油価格急落に関するCFTCの報告書について「不完全で不十分だ」と批判した。
CFTCは23日、米原油先物が4月20日にマイナス圏に急落した問題に関する報告書を公表。新型コロナウイルスの流行による需要の崩壊やサウジアラビアとロシアの原油安競争などが原因になったとの見解を示した。
同委員はこの報告書について「あの異常な価格崩壊について、一般市民への説明が不十分だ」と批判。先物価格が20分間で0ドルからマイナス40ドルに暴落した「フラッシュ・クラッシュ」の分析が十分ではないとの認識を示した。
同委員は、原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの貯蔵能力低下に関するうわさの検証が不十分だとも指摘。
「不完全な暫定報告書の公表は、信頼できる原油先物指標やリスクの緩和、価格発見を必要としている一般市民、市場参加者、中小企業・大企業に迷惑をかける行為だ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201125T005337+0000