[メキシコ市 24日 ロイター] - 中国配車サービス大手、滴滴出行(ディディ・チューシン)は、今週メキシコで、女性の運転手が女性の利用客のみを選べるプログラムの導入を開始した。同国でジェンダーがらみの暴力が増加していることを受け、運転手の安全を目指す対策を講じた。
当初はメキシコ市、グアダラハラ、モンテレー、ティフアナで試験運用されているが、ディディはより多くの女性が加入すれば顧客が女性運転手だけを選べるようになると期待している。
同業のウーバー・テクノロジーズも今月、サウジアラビアに続いてメキシコでも女性運転手が女性客だけを選択できるプログラムを導入している。
ただ、メキシコのウーバーに占める女性運転手の割合は全体の4%、ディディでは4.3%と小さい。
ディディ・メキシコのホアン・アンドレス・パナマ代表は文書で、「メキシコの女性は個人の安全面における現実的・日常的な問題と、経済的に好ましい機会の欠如に直面していると、われわれは認識している。われわれは、この両面で助けになればと願っている」と説明した。
ディディのブラジル部門である99も、同様のプログラムを運用している。
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