[ロンドン 24日 ロイター] - 世界鉄鋼協会(WSA)が24日公表した統計によると、10月の世界粗鋼生産は前年同月比7%増加し、1億6200万トンとなった。増加は3カ月連続。中国に加え、他の国でも工業活動が回復した。
中国の10月粗鋼生産は12.7%増の9220万トンだった。
大半の国では新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制が緩和された影響が表れて工業活動が持ち直し、増加に転じたり、減少幅が縮小したりしているという。
キャピタル・エコノミクスのアシスタント・コモディティーズ・エコノミスト、サミュエル・バーマン氏はノートで、「中国を除く世界の生産は回復しているものの、2019年の水準に完全に戻るのはおそらく来年になるだろう」と述べた。
同氏によると、10月のインドの生産は0.9%増で9月の2.9%減から増加に回復した。ドイツは9月の9.7%減から3.1%増に回復。米国は15.3%減で、9月の18.5%減から減少幅が縮小した。
ただバーマン氏は、「(米国の)封鎖措置は今後数カ月、国内の消費と生産の重しとなる公算が大きい」との見通しを示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201125T062619+0000