[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は26日、ドイツは新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、アルプス周辺の諸国にスキーリゾート閉鎖による協力を求めたい意向だが、隣国オーストリアとの交渉が難航していると明らかにした。オーストリアを訪れる観光客のうち、最大の割合をドイツ人が占めているという。
首相は議会で、「スキーシーズンが近づいている。欧州諸国と協力し、スキーリゾートの閉鎖を模索していく」と述べた。そのうえで、オーストリアが難色を示しており実現は不可能かもしれないが、ドイツはさらに努力を試みると付け加えた。
年初の第1波の際、多くのドイツ人がオーストリアのスキーリゾートであるイシュグルで感染。このことからドイツは先月、オーストリア、イタリア、スイスの人気スキーリゾートへの渡航について警告を発表した。
オーストリアの全土封鎖は12月7日に解除予定だが、スキーリゾートへの影響は不明。
イタリアのコンテ首相は今週、感染抑制のためクリスマス休暇にスキーに行かないよう国民に呼び掛け。フランスは2021年までスキー場を立ち入り禁止とした。一方、欧州連合(EU)に加盟していないスイスは、スキーリゾートに対しほぼ通常の営業を認めている。 OLJPTOPNEWS Reuters Japan Online Report Top News 20201127T025853+0000