[モスクワ 26日 ロイター] - ロシアの宇宙開発企業の幹部は26日、同国は2024年以降に独自の軌道周回宇宙ステーション構築に注力するため、現在の国際宇宙ステーション(ISS)への参加条件を再検討する必要があるとの見解を示した。
サイエンティフィック・ロシアのサイトによると、ロケット&スペース・コーポレーション(RSC)エネルギアの幹部、ウラジミール・ソロビエフ氏は「ISSプログラムへの参加継続の条件を再検討し、軌道周回宇宙ステーション事業の実施に集中すべきだ」と述べた。
国有企業であるエネルギアはロシアが担当するISSの構成要素の監督役を担っている。
ロシア宇宙機関ロスコスモスは2024年までISSの参加を続ける方針をこれまでに示しており、その後も延長する可能性を排除していない。
宇宙関連の会議でソロビエフ氏は、2024年を待たずにISSを離脱すべきかどうかには触れなかった。
ただ、ISSの多数の機器は老朽化しつつあり、交換が必要だと指摘。25年以降に機器の故障が大量発生するだろうと指摘した。
ISSは日本、カナダ、欧州宇宙機関(ESA)の加盟国を含む14カ国によって利用されている。ISS利用に関する国際協定は24年まで有効。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201127T035525+0000