[ワシントン 26日 ロイター] - ニューヨーク州のクオモ知事は26日、同州の新型コロナウイルス対策の一環である礼拝に参加する人数の制限を差し止めた連邦最高裁の判断について、当該の地域は既に高リスク地域の指定を解除されているため、実際には「無意味だ」と一蹴した。
同州はコロナ感染が拡大している地域を警戒レベルに応じて黄色、オレンジ、赤のゾーンに分類している。この中でも赤ゾーンにある宗教施設は礼拝に集まる人が収容人数の25%、最大10人に制限されている。
クオモ氏は記者との電話会見で、訴訟で問題となった地域の赤ゾーン指定は先週解除されているため、最高裁の判決は州のコロナ対策に影響を与えないと指摘。
「実際の影響という点では無意味だ」とし、最高裁が「その思想や政治を表現するための機会でしかなかった」との見方を示した。また、同州の大規模集会の規制に影響を与えるものではないとの認識を示した。
判決ではトランプ大統領が指名し先月就任した保守派のバレット判事が宗教関連団体の訴えを支持し、決定的な役割を果たす結果となった。
トランプ大統領は判決を受けてツイッターに「感謝祭、おめでとう!」と投稿した。