[パリ 26日 ロイター] - 仏酒類メーカー、レミーコアントローは、上期(2020年4─9月)決算で予想を上回る利益を計上し、下期は中国と米国をけん引役に力強く回復するとの見通しを示した。
通期(20年4月─21年3月)については、営業利益が、買収などの特殊要因を除外した定常的なベースでプラスの伸びになると予想した。アナリストの直近の予想は0.5%減少だった。
エリック・バラ最高経営責任者(CEO)は、秋の連休中の中国での販売が好調だったことから、春節(旧正月)もコニャックを中心に旺盛な需要が予想されると述べた。
新型コロナのパンデミックによっても2030年に向けた戦略ビジョンは変更していないとし、価格が高めな蒸留酒に一段と力を入れて長期的なマージン押し上げを図っていると説明した。
同社は10月1日に値上げをしたが、来年度の始まりの4月に再値上げを予定しているという。
4─9月のグループ営業利益は1億0620万ユーロ(1億266 0万ドル)で、特殊要因を除外したベースで22.5%減少したものの、アナリストのコンセンサス予想(26.1%減の1億0110万ユーロ)を上回った。米国や中国での販売が好調だった上、コスト管理も落ち込みを和らげた。
グループ利益の8割超を稼ぐコニャック部門の営業利益は25.1%減の9360万ユーロ、売上高は18.1%減だった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201127T070140+0000