[ソウル 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した11月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.9と前月の51.2から上昇し、2011年2月以来約10年ぶりの高水準を記録した。新型コロナウイルスを巡る懸念は残るものの、世界的な需要や生産が着々と改善していることに支援された。
景況改善・悪化の分岐点となる50を超えるのは2カ月連続。
IHSマークイットのエコノミスト、ウサマ・バッティ氏は「11月のデータは、当初の新型コロナに関連した混乱から韓国製造業部門が順調に回復し続けていることをさらに示すものだ」と述べた。
新規受注と新規輸出受注はそれぞれ、2010年5月、2011年3月以来の高水準を記録。生産は2013年4月以来の高水準となった。
中国や日本といったアジアの主要輸出市場が世界的な需要をけん引した。
韓国銀行(中央銀行)は先月26日、輸出の伸びが予想を上回り、新型コロナ感染再拡大による経済への影響を相殺する見込みだとし、今年と来年の経済見通しを引き上げた。
雇用を示す指数は50となり、19カ月ぶりに50台を回復した。
今後については新規受注や生産の拡大などへの期待を背景に、企業の楽観度合いが2015年2月以来の水準に高まった。
バッティ氏は「IHSマークイットは鉱工業生産が2021年に1.6%増加し、韓国経済の成長を主導すると予想している」とした。
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