[チューリヒ 1日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前期比7.2%増で、ロイター調査の予想(5.9%増)を上回った。内需の回復とサービス部門の持ち直しに支えられた。
新型コロナウイルスの感染第1波を受けた第2・四半期の7%減を回復した。
SECOは、GDPは2019年末の危機前の水準を2%下回っているが、他国と比較すると「スイス経済はこれまでのところ、コロナ危機を比較的うまく切り抜けている」との認識を示した。
小売店の営業再開など新型コロナ対策の規制緩和で個人消費が11.9%増加した。
夏季の国外への旅行が減ったことも、宿泊や食品部門を支援した。
ただ、最近の感染拡大で一部の規制が再導入されており、打撃を受けた企業の支援拡大の必要性が指摘されている。
VPバンク・グループのエコノミスト、トーマス・ギツェル氏は「感染症の経済への影響は春まで続く。今年のスキーシーズンは厳しいと見込まれており、年明けも不安定な状態になるだろう」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201201T085244+0000