[マドリード 1日 ロイター] - スペイン政府は1日、第5世代(5G)移動通信技術とブロードバンド網の整備に2025年までに43億ユーロ(51億5000万ドル)を投資すると発表した。
このうち8億8300万ユーロは、すでに来年度予算案に計上されており、数週間以内に議会で承認される見通し。予算案には地方のブロードバンド網整備に向けた投資が盛り込まれている。
政府報道官は「住んでいる地域にかかわりなく、誰もがこうした相互接続の先進技術の恩恵を受けられる環境を整えることが目的だ。特に地方にとって重要な計画になる」と表明。
同報道官は、企業が2025年までに約240億ユーロを5G技術に投資するとの見通しも示した。
スペインの通信大手テレフォニカの国内部門トップは先週、国内の5G網整備には60億ユーロのインフラ投資が必要になると述べていた。
業界団体のGSMAは、世界の通信事業者が総額1兆1400億ドルの設備投資を計画しており、このうち78%が今後5年間に実行されるとの見通しを示している。