[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領の選挙陣営は1日、ウィスコンシン州での米大統領選の結果に異議を唱え、同州最高裁判所に提訴した。
声明で、本日の訴訟には不在者投票の封筒に関する違法な変更、必要な申請書を伴わない投票用紙の集計、違法な投票イベントの開催など違法性を示す事例が含まれているとした。
ウィスコンシン州では人口の多いミルウォーキー郡とデーン郡で実施された票の再集計の結果、トランプ大統領に得票数2万票以上の差をつけ民主党のバイデン前副大統領の勝利が確定。同州のエバーズ知事は前日30日、バイデン氏を同州の大統領選勝者と認定した。
一方、トランプ大統領の元弁護士シドニー・パウエル氏は、トランプ氏をウィスコンシン州の勝者と宣言するよう求めて連邦裁判所に訴えを起こした。
ただ、この訴えの原告に名前が挙げられた一人はロイターに対し「弁護士と一度会話し、それは興味深い、また連絡をくれと言っただけだ。勝手に原告に加えられた」と述べた。
パウエル氏はこれについて、誤解があったとし、適切に対応すると述べた。同氏はトランプ大統領の敗北を説明するのに様々な陰謀説を持ち出し、弁護団を解任された経緯がある。
選挙の結果を巡るトランプ大統領の異議申し立ては法廷では成功していないものの、世論調査によると共和党支持者の多くは選挙が公正に行われなかったと考えており、政治的には大統領にある程度プラスになっているもようだ。