[メキシコ市 7日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は7日、マルケス経済相の後任として元選挙対策責任者のタチアナ・クロティエ氏を指名した。経済界との関係修復を目指す大統領の取り組みを後押しする可能性がある。
連邦議員のクロティエ氏は、ロペスオブラドール氏が大統領に当選した2018年の選挙戦で大きな役割を果たしたが、政権メンバーには入っていなかった。
英語が流ちょうでコミュニケーション能力に長ける同氏は、ロペスオブラドール大統領が成長加速と投資環境の改善に努める中、企業と政府の重要な橋渡し役を務める可能性がある。
クロティエ氏の父親故マヌエル氏は、産業界に近い中道右派の国民行動党(PAN)で1988年に大統領候補になったこともあり、一族は主要野党だったPANと長い関係を持ってきた。
また、ロペスオブラドール大統領はこの日、財務省高官のガリア・ボルハ氏を中央銀行の新副総裁に指名した。
現在財務官を務めるボルハ氏は、エレラ財務相の側近とされ、メキシコ市長時代のロペスオブラドール氏の下で働いた経歴もある。
金融政策への立場はあまり知られていないが、アナリストの中には、前任のグスマン副総裁よりもハト派的な姿勢を取るのではないかとの見方もある。グスマン氏は、利下げにより慎重なアプローチを取ったタカ派寄りのメンバーとして知られた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201207T210610+0000