[ワシントン 7日 ロイター] - 米特別検察官局(OSC)は7日、ナバロ米大統領補佐官(通商製造政策局長)が連邦法に違反することを承知で大統領選期間中にバイデン次期大統領を攻撃したとする報告書をトランプ大統領に提出した。「適切な懲戒処分」は大統領に委ねるとしている。
OSCは13ページの報告書で、「ナバロ氏はメディアへの公式な登場や公式ツイッターアカウントを通して政治活動に参加し、公式な権限を利用して選挙に影響を与えてはならないとするハッチ法に違反したと結論付けた」とした。連邦政府職員は大統領と副大統領を除き、1939年に制定されたハッチ法の下で政治活動が制限されている。
報告書によると、ナバロ氏は11月3日に実施された大統領選に向け、5月26日から10月19日にかけ、公式な立場で応じた少なくとも6件の報道機関のインタビューで、バイデン氏とハリス次期副大統領を攻撃したと指摘。「バイデン氏と中国との関係を取り上げ、中国に『買収』される恐れがあるとしたほか、バイデン氏を『北京バイデン(Beijing Biden)』と呼んだりもした」とした。
OSCによると、ナバロ氏はこの報告書に対応しないことを希望した。ホワイトハウスから現時点でコメントは得られていない。