[9日 ロイター] - ミャンマーの主要都市ヤンゴンでデモに参加し、治安部隊によってサンチャウン地区に追い込まれた数百人の若者が同地区から移動できるようになったと、活動家らが9日、明らかにした。
青年活動家のシャー・ヤモネさんは、約15─20人の人たちと一緒に建物にとどまっていたが、帰宅できたと電話で語った。別のデモ参加者は、治安部隊が同地区から去ってから2時間後の午前5時ごろに離れることができたとソーシャルメディアに投稿した。
活動家団体によると、治安部隊はサンチャウン地区の家々を捜索し、約50人を逮捕した。
軍事政権のスポークスマンはコメントの要請に応じていない。
国営のTRTVはこれより先に「政府の忍耐は限界に達した。暴動を止めさせるために犠牲者を最小限に抑えようとしてきたが、大半の人々は完全な情勢安定化を求め、暴徒に対するより効果的な措置を要請している」と説明した。
目撃者や地元メディアによると、ミャンマー北部などで8日、国軍への抗議デモに参加していた3人が死亡した。
国連報道官は「最大限の自制を促し、暴力や身柄拘束を行わずに全員を無事解放するよう求める」とするグテレス事務総長の声明を発表。
ミャンマーの国連事務所や米英大使館も、治安部隊に同様の呼び掛けを行った。
*内容を追加しました。