[オタワ 8日 ロイター] - カナダ政府は、国際女性デーの8日、新年度予算案にジェンダー平等などの観点から助言する女性のみのタスクフォースを発足させた。
財務省報道官は8日、予算案は3月中ではないが「今春」に発表する予定だと述べた。
「ウーマンインザエコノミー」いうこの作業部会は、新型コロナウイルス禍で深刻化した男女不平等を是正する措置を提案する。
共同座長を務めるフリーランド財務相は声明で「カナダの将来の繁栄と競争力は、女性が労働力として平等かつ完全に参画できるかにかかっている」と述べた。
フリーランド財務相は昨年8月に指名されて以降、繰り返し「フェミニストアジェンダ」に言及し、今後3年にわたる1000億カナダドル(790億米ドル)規模の刺激策に育児関連措置を盛り込む方針を示している。
トルドー首相は声明で「新型コロナ危機はshe-cession(she=女性+recession=景気後退)を生み、全ての女性が懸命に取り組んできた社会的・経済的前進が後戻りしかねない状況に直面している」とし、「より公平で平等な国にするため、この危機からフェミニストでセクター横断的な回復を成し遂げなければならない」と述べた。