[シカゴ/ニューヨーク 8日 ロイター] - 米農務省とエネルギー省は2つの注目度が高い需給予測などの月報について、大豆などが原料の再生可能ディーゼルの急速な市場拡大を反映する形で拡充する方針だ。
当局者がロイターに明らかにした。
農務省は月例の農業需給予測(WASDE)について、バイオ燃料に使われる大豆油の報告方法を早ければ今春にも変更する。
同省の世界農業需給予測委員会(WAOB)のエコノミスト、キース・メンジー氏はインタビューで、エネルギー省傘下のエネルギー情報局(EIA)が再生可能ディーゼルについて詳細なデータの公表を開始し次第、農務省の月報が変更されると説明。
EIAはロイターに、再生可能ディーゼルのデータを「石油供給月報」に組み入れる計画で、1月のデータを今月末までに公表することを目指していると明らかにした。
メンジー氏は、新たなデータは早ければ5月にWASDEに追加される可能性があると述べた。
ゴールドマン・サックスによると、再生可能ディーゼルの生産量は向こう3年で5倍近くに増える見通し。
WASDEは現在、再生可能ディーゼルの生産者が使う大豆油を、食品や家畜の飼料として使われる大豆油と同じ項目に含めている。今後は、バイオディーゼルと再生可能ディーゼルで使われる大豆油の需給予測が盛り込まれる見通し。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210309T074700+0000