[ロンドン 11日 ロイター] - ラーブ英外相は11日、中国が計画している香港の選挙制度改革は、中国の国際的な信頼感を一段と損なうとの認識を示した。
中国全国人民代表大会(全人代)は11日、香港の選挙制度を改革する決定を承認した。香港立法会(議会)から民主派を事実上排除して「愛国者」で固めるような制度に変更する。
同外相は声明で「これは、香港における民主的議論の余地を削ろうとする行動であり、中国の約束に反するものだ。国際社会の主導的立場にある国として、その社会的・法的責任に沿うという点からみた中国の信頼と信認を損ねるだけだ」と述べた。
一方、在英国大使館は、改革は長期的な香港の繁栄に資するものであり、英国と中国では民主主義の「定義が異なる」との見解を示した。