[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、米国のバイデン大統領に19日か22日に公開オンライン会談の実施を提案したと国営テレビで明らかにした。
バイデン大統領は前日、プーチン氏は人殺しだと思うと述べており、米ロ関係は冷え込んでいる。米ホワイトハウスのサキ報道官は、バイデン大統領は自身の発言で事態がエスカレートしたことを後悔していないと述べた。
プーチン氏は、バイデン氏の要請で前回の電話会談を行ったとした上で「バイデン大統領に話し合いの継続を提案したい。ただ、オンラインの生放送で速やかに行うことが条件だ」と述べた。両首脳の前回の電話会談は、バイデン氏の就任後間もない1月26日に実施された。
プーチン氏は、米国との2国間関係のほか、地域紛争などの問題について協議する用意があると表明。ロシアと米国は関係を保全する必要があるとし、外務省に会談設定の準備を要請する考えを示した。
サキ報道官は「バイデン大統領は既にプーチン大統領と協議を行った。一方で、まだやり取りしていない外国首脳が他にいる」とし、「バイデン大統領は明日、ジョージア州を訪問する予定でかなり多忙だ」と述べた。
プーチン氏は、バイデン氏の発言が偽善的だと示唆し、全ての国家が「血なまぐさい問題」と闘わなければならないと述べ、バイデン大統領は自分自身が罪を犯していることでロシア側を非難しているとも話した。
また米ロ関係について「ロシアにとって関心のある分野でわれわれに有益な条件で協力する」とし、「ロシアの発展を阻止しようとする試みや制裁、侮辱にかかわらず、米国はそれを受け入れなければならない」と語った。
*プーチン大統領の発言などを追加しました