[シンガポール 7日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。新型コロナウイルスワクチンの接種進展を背景とした世界経済見通しの改善や、米原油在庫の減少が支援材料となっている。
0123GMT(日本時間午前10時23分)時点で、北海ブレント先物6月限は0.34ドル(0.5%)高の1バレル=63.08ドル。米WTI原油先物5月限は0.32ドル(0.5%)高の59.65ドル。
米労働省が6日に発表した2月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が予想以上に増加し約2年ぶりの高水準を付けたほか、採用件数も増加した。
国際通貨基金(IMF)は今年の世界経済の成長率予想を6%に上方修正。新型コロナとの闘いに米国などが前例のない大規模な対策を打ち出したことが寄与し、1976年以降で最も高い成長率になると見込んだ。
バイデン米大統領が、今月19日から国内の全成人がワクチン接種を受けられるようになると発表したことを受け、ワクチン普及への期待も支援材料となっている。
市場筋によると、米石油協会(API)の週間統計で4月2日時点の国内原油在庫は前週比260万バレル減少した。市場予想は140万バレル減だった。
また、米エネルギー情報局(EIA)は6日、今年の米原油生産見通しを前年比で日量27万バレル減の同1104万バレルに下方修正した。前回予想では同16万バレル減と予想していた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210407T022718+0000