[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は6日、2021年の米原油生産見通しを前年比日量27万バレル減の日量1104万バレルに下方修正した。
前回予想では16万バレル減と予想していたが、下げ幅が大きくなった。
米国の原油生産は、大手上場企業が投資家からの圧力の下、資本規律を維持し、手元資金を保持しているため、石油価格の上昇につれ緩やかに増加してきた。
EIAの見通しには、テキサス州など米国の広い範囲を襲った寒波が主な原因で2月に80万バレル減少したという推定値も織り込まれている。
21年の原油生産量は、4─6月期に日量平均1090万バレル、10─12月期までには同約1140万バレルに増加すると見込んでいる。
21年の石油および液体燃料の消費量は日量132万バレル増の日量1944万バレルと予想。前回予想の同141万バレル増より増加幅が鈍った。
21年のガソリン消費量は日量平均860万バレルと、前年の同800万バレルから増加する見通し。ただ、19年の同930万バレルを下回る。EIAは、ガソリン消費は国内総生産(GDP)の伸びに応じて増加すると予想。さらに、新型コロナウイルスのワクチン接種が普及すると、車の運転が増え、ガソリン消費増につながるとみている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210407T025139+0000