[6日 ロイター] - 米西海岸の製油会社パー・パシフィックのジョー・イスラエル最高経営責任者(CEO)によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によってディストレート在庫が膨張し、精製マージンも低下したが、ジェット燃料需要は持ち直しているもようだ。
製油会社は航空便の運航が急減したため製品販売ができず、過去数カ月はジェット燃料をディーゼル在庫に混合させていた。
イスラエル氏は「ジェット燃料需要は回復し始め、息を吹き返している。製油会社はディーゼルへの混合量を減らし、懸念されていたディストレート在庫の解消に寄与するだろう」と述べた。
米運輸保安局(TSA)によると、3月の米空港利用者は136万人。依然としてコロナ流行前の水準を下回っているが、20年3月15日以来の多さだった。また、米国人のワクチン接種者は増えており、ここ数週間で旅の需要や予約も伸びているという。
今年1─3月期の世界の製油所稼働率は、コロナ前を10─15%下回る水準だったが、製油会社は今後数カ月で上昇するとの見方を示している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210407T025110+0000