[ワシントン 13日 ロイター] - バイデン米大統領が、米同時多発攻撃から20年を迎える9月11日までにアフガニスタンに残る駐留米軍2500人を完全撤退させることを計画していると、米高官が13日明らかにした。
一方、米情報機関はこの日、年内にアフガン和平合意が成立する可能性は低いとの見通しを示し、米主導の連合軍が支援を打ち切った場合、アフガン政府がタリバンを抑えるのは難しいと警告した。
トランプ前政権と反政府武装勢力タリバンとの和平合意では、5月1日が撤退の期限となっていた。タリバンは、期限が守らなければ駐留外国軍への敵対行為を再開するとしていた。
ホワイトハウスによると、バイデン氏は14日に正式発表する方針。高官によると、撤退は5月1日に先立って開始され、9月11日のかなり前に完了する可能性もある。
ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は14日、北大西洋条約機構(NATO)同盟国に詳細を説明する見通し。
アフガンを巡っては、和平協議が24日から10日間の日程でトルコ・イスタンブールで行われるが、バイデン政権の方針がどう影響するかはなお不透明。協議には国連やカタールも参加する見通し。
タリバンは、外国軍が撤退するまでいかなる協議にも参加しないという考えを示している。
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