[ベルリン 14日 ロイター] - 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンが血栓事例の報告で接種が一時中止になっていることを受け、欧州連合(EU)の大半で接種が2カ月以上遅れる恐れが出ている。英医療調査会社エアフィニティーが14日指摘した。
エアフィニティーは「EUがJ&Jのワクチンを無期限に使用できなければ、人口の75%にワクチンを接種するスケジュールが12月にずれ込む可能性がある」と指摘。
75%のワクチン接種は集団免疫を達成するための基準とされているが、この基準に達するのは当初予想の9月30日から12月8日に遅れるとした。
一方、米国では当初の7月22日から9月17日にずれ込むと予想した。
米当局は13日、J&Jワクチンを接種した50歳以下の女性6人に血栓が生じる事例が報告されたことを受け、接種を一時中止するよう勧告した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210414T202315+0000