[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日に発表した3月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が2.7%上昇し、2月の3.7%低下から持ち直した。国内需要の底堅さが増した。世界的に半導体チップが不足し一部の自動車メーカーが生産削減を余儀なくされる中でも自動車生産が増えた。市場予想は4.0%上昇だった。
製造業生産は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準をやや下回る水準にある。
製造業生産は第1・四半期に年率で1.9%上昇した。昨年第4・四半期は12.4%上昇していた。
前月比の内訳は、自動車・同部品が2.8%上昇。2月は10.0%低下していた。
鉱工業生産統計のうち鉱業は5.7%上昇した。一方、公益事業は気候が温かくなったことで、11.4%低下した。全体の鉱工業生産指数は1.4%上昇。2月は2.6%低下していた。
企業がどれだけ資源をフル活用しているかを示す稼働率は、製造業が1.9%ポイント上昇の73.8%だった。全体の稼働率は1.0%ポイント上昇の74.4%だった。1972─2020年の平均を5.2%ポイント下回っている。
FRB当局者は、経済のスラック(需給の緩み)を見極める指標として稼働率に注目している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210415T181438+0000