[ロンドン 15日 ロイター] - 英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは15日、保有する石油・ガス埋蔵量の大半は、2050年までに生産されるとの見通しを明らかにした。今後数十年で、温室効果ガス排出削減に向け準備が進むものの、資産が未開発に終わるリスクを否定した。
シェルは投資家に宛てた文書で、石油・ガス確認埋蔵量の約75%を30年までに生産するとし、40年以降には追加で3%分を生産できるとした。
シェルは、油井採掘やガソリンスタンドから排出される二酸化炭素(CO2)排出量を、50年までにゼロにする目標を掲げている。
同社は、水素、バイオ燃料、洋上風力発電のほか、炭素回収技術や植樹事業に注力していく方針。ただ、目標達成に向けた具体的な計画はまだ示されていない。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210416T015555+0000