[メルボルン 16日 ロイター] - アジア時間の原油先物は序盤の取引で小反落した。ただ、需要見通しの改善や米中の力強い景気回復が新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念を相殺し、週間では6%を超える上昇となる見通しだ。
0052GMT(日本時間午前9時52分)現在、北海ブレント先物は0.17ドル(0.3%)安の1バレル=66.77ドル。米WTI原油先物は0.19ドル(0.3%)安の63.27ドル。
ウェストパックのシニアエコノミスト、ジャスティン・スマーク氏は、世界各国の力強い景気回復や石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国による減産に加え、米産油会社が原油高に慎重に対応していることが相場を支えていると指摘した。
その上で「原油価格が70ドルまで上昇する明確なリスクがあり、より顕著な値下がりが見られるのはその後になる」と述べた。
また、高値が長く続くほど供給の戻りが大きくなるほか、インドや欧州などでコロナ急拡大のリスクがあり、いずれ価格を下押しするとの見方を示した。