[イスタンブール 21日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は21日、ペキジャン貿易相を解任し、後任に与党・公正発展党(AKP)の有力議員メフメト・ムシュ氏を起用した。
また、家族・労働・社会政策省を分割し、家族・社会政策省と労働・社会保障省を新設することも決めた。
ムシュ氏は2011年からAKPの議員を務めており、同党の経済担当副会長を務めていた。
官報に掲載された大統領令には、貿易相交代の理由は示されていないが、野党からは、貿易省がペキジャン氏の家族が所有する企業から物資を購入したとして、同氏の辞任を求める声が出ていた。
貿易省は殺菌剤の購入を認めたが、「企業名」ではなく価格のみに基づいて購入を決めたと説明していた。購入額は約50万リラ(6万2000ドル)という。
エルドアン大統領は、昨年11月に中銀総裁など経済運営のトップを交代。今回の貿易相交代に先立ち、大規模な内閣改造が行われるとの観測が浮上していた。