[オタワ/ロンドン(オンタリオ州) 8日 ロイター] - カナダのトルドー首相は8日、オンタリオ州でイスラム教徒の家族4人が憎悪犯罪(ヘイトクライム)の犠牲になったことを受け、極右集団への取り締まりを強化する方針を示した。
オンタリオ州のロンドンで6日、イスラム教徒の家族がいるところにピックアップトラックが突っ込み、15歳から74歳まで3世代、4人が死亡し、9歳の男児が負傷した。運転していた男は逮捕された。
米デトロイトとカナダのトロントの中間に位置するロンドンは、イスラム教徒が多く住み、少なくとも3つのモスクがある。
トルドー首相は8日、議会で黙とうを捧げた後「これはコミュニティの一つの中心で起きた憎悪に基づくテロリスト攻撃だ」と述べ、極右のヘイト集団への取り締まりを強化する方針を示した。
8日夜には数千人規模の追悼式が行われ、トルドー首相や、新民主党(NDP)のシン党首など野党党首、フォード・オンタリオ州首相も参加した。