[4日 ロイター] - ミャンマーの治安部隊は2日、ザガイン地域にある村デパインを襲撃し、少なくとも25人を殺害した。地元住民2人が4日に明らかにしたほか、国内メディアが伝えた。
住民によると、2日に軍のトラック4台が村を訪れ、複数の兵士を降ろした。地元住民が結成した「国民防衛隊」の若者が治安部隊と対峙したが、攻撃に圧倒されて退散を余儀なくされたという。
別の住民は、軍兵士らが動くもの全てを攻撃したと語った。この住民2人によると衝突で25人が死亡した。
BBCのサイトやThan Lwin Khet Newsなど地元メディアも同様の内容を報じている。ミャンマー・ナウは31人以上が死亡し、約1万人が避難したと伝えた。
一方、ミャンマー国営のグローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーによると「武装したテロリスト」がパトロール中の治安部隊を奇襲し、1人が死亡、6人が負傷した。治安部隊の攻撃で襲撃者は退散したという。
軍のスポークスマンはコメントの要請に応じていない。
国軍が2月にクーデターで政権を掌握して以降、軍に対抗するための独自の部隊、国民防衛隊がミャンマー全土で結成されている。デパインの国民防衛隊はフェイスブックのサイトで、18人が死亡し、11人が負傷したと明らかにした。