[ワシントン 6日 ロイター] - サウジアラビアのハリド国防副大臣は6日、訪問先の米ワシントンでサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を含む米政府高官と会談し、イエメンの内戦やイランの脅威について協議した。
ハリド氏はサウジの事実上の最高実力者であるムハンマド皇太子の弟。バイデン米大統領の就任以降に米国を訪れた最も地位が高いサウジ当局者となった。
ホワイトハウスのサキ報道官は、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件が議題として取り上げられるとの見方を示したが、サリバン氏とハリド氏の会談に関するホワイトハウスの声明にはカショギ氏殺害事件への言及がなかった。
声明は、サリバン氏が「サウジ国内の人権向上を進展させる重要性を強調した」と説明。両氏はまた、両国の協力関係や中東地域の安全保障、「親イラン組織からの攻撃に直面するサウジの領土防衛支援に向けた米国のコミットメント」について協議した。
ハリド氏はカール米国防次官(政策担当)とも会談した。米国防総省によると、「イエメン内戦を終結させる取り組みや、不安定化を招くイランの活動に対抗するための米・サウジ共通のコミットメント」について話し合った。