[27日 ロイター] - アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義組織タリバンの報道官は27日、全ての女性医療従事者に職場に復帰するよう求めたことを明らかにした。教育や訓練を受けたアフガン人の多くが国外に退避する中、現地では公共サービスの人手が足りなくなりつつある。
タリバンのムジャヒド報道官は「イスラム首長国の公衆衛生省は中央および州の全ての女性職員に対し、定期的に勤務するよう勧める」と表明。「イスラム首長国によって職務遂行を妨げられることはない」と強調した。
現地では女性が職場から追い返されるケースなども出ており、2001年までの旧タリバン政権と同様に女性の就労が再び禁止されるとの懸念が高まっていた。
だが、脆弱な医療システムで人手不足が生じているという不満の高まりを受けて職場復帰を促したとみられる。