[サンティアゴ 14日 ロイター] - チリ大統領選は19日に右派のホセアントニオ・カスト元下院議員(55)と左派ガブリエル・ボリッチ下院議員(35)の決選投票を控え、両者の支持率の差が縮小している。
ロイターが確認したカデムの民間調査によると、カスト氏の支持率は36%でボリッチ氏を3ポイント差で追っている。支持率の差は11月21日の第1回投票直後の半分に縮まっている。
ここから計算すると、ボリッチ氏とカスト氏の得票率は52%対48%で、11月26日調査時点の54%対46%から差が縮小した。
ただ回答者の25%は、まだ意見が決まっていないか投票しないと答えている。
調査は12月9─10日、1000人を対象に実施され、誤差は3.1%ポイント。
一方、ラ・コサ・ノストラが11月27─12月7日に600人を対象に実施した調査では、ボリッチ氏の予想得票率は52.5%、カスト氏は47.5%だった。前回調査が行われた11月初めは第1回投票前で、決選投票が行われた場合の両者の想定得票率は互角だった。
現在は公式な世論調査を公表できない2週間のブラックアウト期間中だが、民間調査はしばしば行われている。