[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアは20日、ドイツの外交官2人の国外追放を発表した。ドイツが先週、ロシア外交官に対し同様の措置を発表したことを受けた。
ドイツの裁判所は先週、2000年代にチェチェン独立派とともにロシアと戦ったジョージア国籍の男性が19年にベルリンの公園で殺害された事件を巡り、ロシアが殺害を指示したとする判断を示した。これ受け、ドイツはロシアの外交官2人を追放していた。
ロシア外務省は20日、ドイツ大使を呼び出し、独外交官2人の追放を伝えるとともに、ロシア外交官2人を「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)に指定した先のドイツの決定に抗議を表明した。
独外務省によると、ロシア側は今回の追放について、ドイツの措置に応じた対応と説明したという。
同省は「(ロシアの)措置は予想外ではないが、独政府から見れば全く不当だ」とし「(両国の)関係に改めて緊張をもたらす」と述べた。