[キエフ 22日 ロイター] - ウクライナとロシアの間で緊張が高まる中、ウクライナのテレビ局は22日、同国東部で政府軍が米国製対戦車ミサイル「ジャベリン」を用いた戦闘訓練を実施したと報じた。
北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すウクライナは2018年以降、米国からジャベリンや弾薬などを購入しており、ロシアの反発を招いている。
ウクライナ政府はロシアが国境沿いに数万人規模の部隊を集結させていると非難。
一方、ロシアは攻撃を計画しているとの見方を否定し、ウクライナと米国が不安定化を招いていると主張。NATOの東方拡大停止に関する保証を求めている。
インタファクス通信が22日報じたところによると、ロシアも周辺地域で軍事演習を実施した。黒海艦隊の「SU─30」戦闘機や「SU─24」爆撃機がクリミア半島上空で空中給油訓練を行ったという。
ウクライナの安全保障トップは22日、ロシアが12万2000人の部隊をウクライナ国境から200キロの位置に展開していると述べた。