[香港 19日 ロイター] - 香港の映画プロデューサーで武術家でもある洗國林(シン・クォック・ラム)氏(65)が19日、行政長官選挙に出馬する意向を表明した。
3月27日の選挙を前に出馬を表明するのは同氏が初めて。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6月に任期を迎える予定だが、2期目の再選を目指すかどうかはまだ明らかにしていない。
立候補者は、香港の親中派1500人で構成される「愛国者限定」選挙委員会の後ろ盾が必要となる。シン氏がそうした支持を得ているかどうかは不明。
同氏はユーチューブの動画で、インターネット上の支持者らが政治に関与しないという自身の考えを変えさせたと指摘。
「新しい選挙制度の下では、有能で信頼できる愛国者なら誰でも行政長官選挙への参加が可能と信じている。私は勝利できると確信している」と語った。
約2カ月後に選挙を控える中、候補者に関するニュースがないのは異例。現地メディアによると、林鄭長官のほか、陳茂波(ポール・チャン)財政官、世界保健機関(WHO)前事務局長の陳馮富珍(マーガレット・チャン)らが候補に挙がっている。