[ブリュッセル 15日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)国防相は16─17日に開催する理事会で、ウクライナ国境沿いでのロシアの軍備増強に対応するため、欧州南東部に部隊を配備する計画に着手する見込みと、外交官4人が明かした。
ブルガリアとルーマニア、場合によってはスロバキアとハンガリーに、それぞれ約1000人の部隊が配備される可能性がある。NATOの上級外交官は、新たな部隊は米英などによるNATO東部への軍備増強に加えて配備されると強調。ただ「ロシアが軍を撤退させれば段階的に縮小される」とした。
ジュリアン・スミスNATO大使は記者団に対し、国防相理事会では「一段の強化」について協議されるとしたが、詳細は明かさなかった。NATOのストルテンベルグ事務総長は「ルーマニアへの軍配備の検討も含め、より長期的な態勢の調整も検討する」と述べた。