[パリ 15日 ロイター] - 4月のフランス大統領選に出馬を表明した極右評論家エリック・ゼムール氏は15日、記者団に対し、トランプ前米大統領と14日に約40分間にわたって電話会談したと明らかにした。
ゼムール氏によると、トランプ氏から「自分自身であり続けるように」と助言を受けたほか、「メディアはあなたを乱暴だと評するだろうが、重要なことは誠実な姿勢を保つことだ」と伝えられた。
ゼムール陣営は声明で、両氏は移民、安全保障、自国の経済情勢といったことについて話し合ったと説明した。
ゼムール氏はトランプ氏と同様、政治の部外者ではあるが、有名人としての地位や真剣な論評を前面に出して選挙戦に臨んでいる。
だがフランスのメディアによると、トランプ氏はゼムール氏を支持するとは表明しなかった。トランプ氏の代理人はコメント要請に返答していない。
世論調査では、ゼムール氏は極右政党、国民連合(RN)の候補であるルペン氏との差を縮めている。マクロン大統領は公式には出馬を表明していないが、世論調査では首位に立っている。